musuhi

musuhi Kimono stylist Tokyo Hiroko Hatano-Henry

English will be updated soon

musuhiとは

神道の書では
すべての生き物が繁栄し、楽しく過ごす様が
”産霊” と呼ばれる最高の境地
として記されています。

むすひは結びの語源と言われていて、
「産霊(むすひ)」と「結び」二つの意味を持ちます。


『産霊(むすひ)』は
”自然にものが生まれる力”
”生命のあるものを生み出し作り出す行為” を意味します。


”生命あるもの”とは人間や動植物だけではありません。
名画や道具など、生命の宿る作品や品物を作り出すこともまた
”産霊” と言う行為を意味するのです。

また、むすひの『むす』は ”生じる”、
『ひ』には ”魂”、又は ”神秘的な働き” の意味があります。


もう一つの意 ”結び” は、
モノとモノとを繋ぎ、関係づけ、
“万物を産み成長させる神秘的な力” を意味します。


人と人、人と物、体と心、
過去と未来、天と地、などそれぞれを結び、
生命やエネルギーを生み出し発展させていく御霊の働きが
”産霊/結び” の力です。

musuhi のおいたち

musuhiはバッグのブランドとして私の中に産まれました。
着るものとしての役目を終了してしまった美しい着物や帯を
新しい形にして
生かしたいという単純な思いでした。

デザインを進め、パターンを作り、
後は裁断をしてサンプル作り
というところまで進みましたが、
そこから私の仕事は止まってしまいました。

思っていた以上に頑丈な手縫の着物を解く時、
和裁で家計を支えてた祖母の丸まった背中を思い出し、
ハサミを入れようとする時、
絹地に仏画を描く祖父のまっすぐで真剣な眼差しが脳裏に浮かびます。

毎朝決心してハサミを持ち、ハサミを置き、
翌朝またハサミを持ちを繰り返しました。

長い間アパレル界にいた私にとって、
生地にハサミを入れる事は “慣れている事” のはずでした。

その “慣れている事” が出来なかったのです。

着物、帯は見ているだけでその世界感に引き込まれ、
まるで玉手箱を開けたかのように私の想像力を掻き立て、
時空を超えて作り手の感性の豊かさやこだわり、

緊張感までを感じさせる不思議な物でした。

その感覚は祖父の描いた仏画を見ている時と似ていました。


ハサミを入れられなかった理由、
それは私が着物や帯を衣服とか生地ではなく

完成された一つの芸術品として見ていたからでした。

“着物を着るということは芸術を身にまとうということなのか。。。”


ふとそんな風に考えた時、
“この作品にハサミを入れ別の形にする前に
せめて着物や帯のことをきちんと知ろう”
と思ったのです。

この完璧な美しさの裏に隠された自然の恵みや先人の知恵、
想像をはるかに超えるの職人さん達の技と仕事量、
それに費やされた時間、、、

それら全てにささやかでも敬意を払いたいと思い
そこから様々な事を学び始めました。

その時の私にすぐ出来る事はただ ”知る” 事だけでした


結果、ハサミを入れられなかった事が私を物創りの原点へ戻し、
着物の世界に引き込んでくれました


してバックをデザインするだけでなく、
その素晴らしさを世界中の人に紹介し体験して頂く

現在のmusuhiへと繋がっていったのです。

伝統とファッション

着物に興味を持ち始めた時から
伝統や技術、しきたりなどを知りたいという気持ちと共に
もっと着物を着ることを気楽に楽しみたい
という気持ちが常にありました。

着物は私たちの大切な文化です。

自分のためだけでなく相手への心使いや感謝の気持ち、
敬意を表すために着るという発想の元、
様々な決まりごとがあります。

とはいえ、服装の格付けやルールは着物に限った事ではありませんし、
様々な決まりごとがあるからこそ
しゃんと背筋が伸びる気持ち良さもあります。

そして日本人として先人の感覚や決まりごとの意味を知り
この先に伝えていく事はとても大切な事だと思います。

同時に着物は衣服です。
私たちが毎日着ている洋服と同じ、衣服です。

だとしたらなぜファッションとして楽しめないのでしょうか?
どうして、TPOに合わせてもっと楽に、もっと自由に着ないのでしょうか?

ファッションとして見た時、あっている、間違っているは
存在しなくて良いと私は思います。
楽しむ事を最優先しても良いと思うのです

1200年以上も自由に変化し続けてきた日本の衣服なのですから



伝統とファッション自由にを使い分けることができたら
着物は2倍楽しくなります。

ファッションとして楽しんだ事が
その後さらに深く日本文化を探るきっかけになったならば

それはとても素敵な事です。

 musuhi は着物を着る方、着たい方のニーズや気分に合わせて
伝統とファッション、二つの面から
サポート出来る存在でありたいと思います。

そして、世界にも発信し、
着物文化の美しさや楽しさを
伝えていきたいと考えています。

一本のまっすぐな帯の端と端が出会い、結ばれ、
時代に合わせて様々な形を作り出すように。。。
たくさんのご縁が結ばれ、
変化しながらも、忘れたくない
着物をはじめとする様々な日本の美しい文化を
世界に、次世代に伝えていくお手伝いができたなら
とても嬉しく思います。


musuhi
Hiroko Hatano-Henry